フロート

フロート

当社の高度な技術力にて、燃料フロート、タンクフロートの製造も行っております。国内、大手自動車メーカーでの採用シェアも非常に高いポジションをキープしております。

特長

フロートはNBRゴム/フェノール樹脂組成の独立気泡発泡体であり、優れた耐油性と寸法安定性を有しています。
 
NBR・・・多量の架橋剤(硫黄)を配合したエボナイト※
フェノール樹脂・・・熱硬化性樹脂
  右三角   硬質発泡体
を形成
※ゴムの持つ反応点のほとんどを硫黄で反応させた硬質ゴム。
 
フロート配合された発泡剤から発生する分解ガスを充満した独立気泡の集合体である。
構造的には、小さな風船を集めて一つの大きな風船としたような構造となっている。
 
NBRは耐油性(耐非極性溶剤性)を持つ代表的な合成ゴムであるため、非極性の媒体である、ガソリン・軽油・灯油等に優れた耐性を示します。
 
特長
フロート断面(独立気泡)

用途

  • 燃料タンク液面計(自動車、自動2輪車)
  • キャブレター(自動2輪車、農業機械用エンジン)
  • エンジンオイル液面計
  • 空気圧補助機器(オートドレン)
  • 石油ストーブの液面計
  • その他液面検出センサの必要な機器

製造方法

現在、生産されているフロートの製法を下記になります。

種類 成型方法 組成(原材料)
独立気泡発泡体 高圧二段発泡 NBR/フェノール
一段発泡 ウレタン
樹脂射出発泡 PP・ナイロン
中空体 成型品接合 POM・PP等
  ブロー成型 PP・PE

弊社フロートの製法は一次加硫・二次加硫の二段階の加硫作業により、 加硫と発泡を行う高圧二段発泡方式です。
自動車産業で長年の実績があり、現在の工業用フロートの主流です。

 

二段発泡の特徴は以下の通りです。

  1. 殆ど完全な独立気泡を有しており、外観に損傷があっても液体が侵入することなく浮力を維持出来ます。
  2. 高発泡品の製品化が可能。 (最小比重0.15程度は可能) 但し、比重が小さくなると耐油性等の性能は悪くなります。
  3. 切削、開孔、接着等の後加工が容易。

タンクフロートとは

燃料タンク内にて、液面の上下により燃料の面位を計測する装置の一部です。
燃料(ガソリン、軽油など)の中で利用されますので、高対油、高耐久性が常に求められております。

 

タンクフロートとは

フロートの歴史

(1) 古くはコルク・木材等の天然物を原料として製造。
問題点… 性能(形状・重量・耐油性)

 

(2) 金属中空体(金属材料を加工した殻を溶着・密封した中空体)
問題点… 溶着接合部の強度バラツキが大きい
衝撃による接合部のはく離
異形成形品・小型軽量化に対応できない

 

(3) 高分子材料(ゴム・プラスチックス)へ転換

 

内外ゴムでは昭和30年頃より油槽船の油槽液面計用フロートとしてスタートし、昭和39年よりガソリンエンジンの気化器用及び、 燃料計用フロートの生産に入り、今日に至っています。

納入事例

機械関係 SMC、コガネイ
食品関係 ノーケン
電子・電機関係 NA、SMC
自動車関係 デンソー、矢崎計器、NSE、ミクニ
医療関係 シスメックス

※敬称略

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