ブックタイトルNaigaiNenshi

ページ
94/204

このページは NaigaiNenshi の電子ブックに掲載されている94ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

NaigaiNenshi

たデータを生かして、開発部門は短時間でノーソレックス代替のGP-Lタイプの開発に成功した。GP-LはGPとほぼ同じ性能で材料費のコストダウンもできた。もちろんGPタイプからGP-Lタイプへの変更がスムーズに進んだのは、生産と販売が密接に連携し、ユーザーへのデータおよびサンプル提供等のPR活動を強力に進めたからでもあった。92(同4)年にGP-Lタイプを開発してからも品質改善に努め、ユーザーの要望に応えて難燃性、耐候性に優れた製品も開発した。売り上げは62期〈96(同8)年6月~97(同9)年5月〉、69期〈2003(同15)年6月~04(同16)年5月〉に大幅な増収をした。その後も順調に売り上げを伸ばしたが、07(同19)年に再び問題が発生した。CPタイプ以外の主要材料である植物由来の特殊樹脂について、樹脂メーカーから生産中止の申し出があったのだ。この時すでに代替樹脂の研究に取り組んでおり、ある程度の成果を得ていたが、樹脂メーカーとの協議により材料の値上げでいったんは落ち着いた。それによりハネナイトも値上げせざるを得ず販売への悪影響はあったものの、売り上げはリーマンショックの影響を受けた74期〈08(同20)年6月~09(同21)年5月〉を除いて2億円以上を確保できていた。ところが10(同22)年、樹脂メーカーから、あらためて2年後の生産中止通告があった。そこで07(同19)年の問題発生時の研究を生かし、購買、技術開発、営業の3部門が協力して対策を練った。その結果、代替樹脂にめどが立ち、特殊樹脂の生産中止への備えが確立できた。ここ数年、ハネナイトは住宅業界への売り上げが増えてきている。76期〈10(同22)年6月~11(同23)年5月〉は2億5,000万円を超え、77期〈11(同23)年6月~12(同24)年5月〉の売り上げは3億円を超えた。11(同23)年からは中国の南安内外でも一部製品を製造し、中国国内で販売している。今後も需要増が見込まれ、グローバル化はいっそう進むと考えられることから、さらなる品質改善、材料研究等、不断の努力が欠かせない。中華民國との関わり中華民國(台湾)は、アジアにおいて、日本に次いで野球(棒球)とソフトボール(壘球)が盛んな国である。1920年代から各地で少年棒球隊が結成92販売開始から30年、ハネナイトの売り上げは伸び続けている台湾の少年野球の発展に貢献したとして、同国行政院教育部から表彰された