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概要

NaigaiNenshi

た。結果、材料はNBR/CHC系、工程的には列理取りを行うことにより深さが安定し、経時による膜深さの変化の少ない膜が完成した。79(同54)年頃のことである。大阪ガス株式会社へ説明に行ったが、あまりに長時間を要したことに加え、性能の悪さに聞く耳を持たないという状況で最後通告の納入停止が言い渡された。長い検討の結果、材料を再び見直し、フィールドテストも実施し、91(平成3)年にようやく採用が決まった。一方、プロパン膜のリコー時計株式会社(現リコーエレメックス株式会社)は、品質管理に非常に熱心な会社で、外注先の教育ということで月1回の勉強会を開いていた。リコーと当社で改善プロジェクトを組み、ひと月ごとに相互訪問し改善テーマについて検討会などを行ったこともあった。81(同56)年には膜加硫工程改善プロジェクトが発足し、打ち合わせ⇒試験⇒打ち合わせを繰り返しながら進行していった。工程としてはパッキン、シートは自動仕込みで、加硫済製品は自動で取り出し、パッキンの供給のみ人がするというものだ。やがて設備が組み立てられ、徐々に全体像が明らかになっていった。手動だと問題はなかったが、自動ではなかなかうまく動いてくれなかった。金型が搬送コンベヤーから落下したり、プレスがまだ開いていないのに金型を挿入しようとして台車が傾いたり、蒸気配管に当たってパイプが折れ激しい音とともに蒸気が噴出したりと、危険極まりない試運転だった。さらにガス膜の検査工程の改善も進められ、膜トリミング⇒深さ測定⇒ピンホール検査⇒押印⇒取り出しの自動化機械も導入したが、トリミング刃の切れ味の問題からホットカット方式となり深さ測定、ピンホール検査が不能となって機械能力が半減した。今なお元気に稼働しており、深さ試験機、トリミング機などの単独の機械も導入し、検査工程にも新しい空気が生まれていった。6E-Pジョイント新品種オンライン(1982年2月)伸縮継ぎ手は、従来のアーチタイプのほかに球形タイプを追加。顧客の要望への対応幅を広げ、増販へと進んでいった。E-Pジョイントの技術開発について当時の工業用品担当技術では、バタフライ弁、全面パッキン、Nパッキン(断面がN型の塩ビ配管用パッキン)等の配管器材関係、モータークッション、フロートなどを作っていた。配管器材関連においては伸縮継ぎ手の開発に着丸型ガス膜のパッキンガス膜の品質検査82