ブックタイトルNaigaiNenshi

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概要

NaigaiNenshi

所の従業員の会話にも気さくに入り、横との連携も深まり、従業員のモチベーションの上昇が感じられるようになっていった。工場では会議の進め方、品質・工程の改善についても住友ゴム工業のやり方が浸透していった。当時「内外ゴムは新製品を開発するのはうまいけど、すぐに2番手、3番手に抜かされる」という声がよく聞かれた。品質が悪いのか、価格が高いのかといった課題を抽出し、品質が悪いのは設計が悪いのか、配合が悪いのか。価格が高いのは設計が悪いのか、配合が悪いのか、全て技術が悪いのかを突き詰めていった。小手先だけの配合変更であれば投資費用は少なくて済むが、根本的な改善にはならない。基礎的な実験の上に立った技術を基に、生産技術、工務、製造が作りやすくかつ不良の出にくい工程に改善するため、住友ゴム工業の生産管理や工務の従業員の指導の下、一丸となって取り組んだ。住友ゴム工業のチューブ移管に関する支援内容は次の通り。?技術指導・教育訓練について移設当初は生産量の確保、品質維持が大命題であり、住友ゴム工業スタッフ主導で生産活動を実施。その間にオンザジョブで当社の主に技術スタッフ、工場役付者に技術を指導した。特に、教育訓練が必要な現場作業者には、住友ゴム工業の各工程職長と当社の役付が短期的に集中指導しスキルアップを図った。?フル操業までの期間について日産2万本を生産目標とし、自動車メーカーへの納入遅れはタイヤメーカーの死活問題となるため、全力を挙げて1日も早いフル操業を目指した。設備機械の先行導入により必要な生産量を確保したことが功を奏し、フル操業までの期間を約半年以内に収めることができた。?設備機械の稼働や安全について住友ゴム工業の工務担当の指導の下、当社の工務はメンテナンス能力もあり問題点はなく、安全は特に重要で細心の注意を払い対応し大きな事故はなかった。?実施した重要な内容について[ソフト面]1生産性、不良品、クレームに関し明確な目標を設定2提案制度の導入(参画意識の向上)3QCサークル制度の導入(品質・参画意識の向上)4トヨタ式かんばんシステムの導入(在庫管理の意識)[ハード面]1押出チューブ表面へのタルクの静電塗装(粉じん環境対策)2エッソタイプのスプライサー導入(ジョイントの品質向上)3成型チューブの自動搬送(生産性の向上)自動車タイヤ用チューブ工場の竣工式当社で生産し始めた頃の自動車タイヤ用チューブ68