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概要

NaigaiNenshi

石田営業には新商品開発室がないので、営業マンが商品の企画もします。もっと工場と協力すれば何か新しいものを作れるのではないかと思います。主力商品を生み出したい。技術開発部新商品開発室係長廣瀬一英新商品開発室として、将来を担う他社の追随を許さないのが強み。商品をしっかりと作り込み、田村営業の中には新しいことをしたいと思っている人間はたくさんいます。でも、通常業務をこなしながら、そこまでは手が回らないのが現状です。大西静と動の話で言うと、何かを変えたいのなら、まずは自分たちが動かなければ。誰か新しいことを始められる環境をつくってくれないかなという待ちの姿勢では駄目だと思いますね。石田じゃあ、そのあたりは私と田村で頑張って改善していきます(笑)。技術の継承、発展について増井100年の歴史の中で培われた技術をさらに発展させていくためにはどうすればいいと考えますか。岩田過去の社内資料を読んで一番興味を持ったのは独立気泡スポンジの製造技術です。生田庄太郎さんが何度も試作を重ねて生み出したこの技術は本当に素晴らしいです。独立気泡を使った商品が少なくなってきているので、何か新しい商品を作らないといけないと思います。大西営業の人間は技術について分からない部分も多いので、勉強会を開くのはどうでしょうか。それこそ、岩田君が「独立気泡の技術を使ったらこんなことができる」とサンプルを見せてくれたりとか。澤田それは賛成ですね。独立気泡にしても、廣瀬さんが扱っているフッ素ゴムにしても、社内の技術力を詳しく知ることで、営業マンとしての引き出しが増えると思います。田村私も同意見です。もっと技術の知識を深め、新商品づくりに生かしたいです。廣瀬フッ素ゴムの薄膜シートを依頼された新規のお客様は、神戸工業試験場でわが社の技術力を聞きつけられたそうです。そのようなルートで発注が舞い込んでくるのも、先人たちが種をまいてくれていたからだと思いますね。石田昭和30年代に世界で初めてビーチサンダルを開発したことは誇りに思います。しかし、ブラジルのビーチサンダルのブランド「ハワイアナス」は日本でも取扱店が多く、デザインやカラーバリエーションが豊富にあるのに対し、わが社のビーチサンダル「ブルーダイヤ」は1つのデザインしかありません。長年、そ138