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概要

NaigaiNenshi

新開発の3軸加速度センサで地震の初動波を瞬時に検出1995(平成7)年の阪神・淡路大震災は直下型地震で縦方向の揺れであったため、家庭用ガスメーターに設置されている横方向の揺れを検知する地震感知器が即時に作動しなかった。この教訓を踏まえて97(同9)年、㈱ワコーの技術をベースに開発したのが「3軸静電容量型加速度センサ」である。X軸、Y軸、Z軸で表される3次元空間の加速度を各軸の加速度成分に分離して検出。このセンサを利用した地震感知器は、設定加速度(ガル)以上の地震動(P波<縦揺れ>またはS波<横揺れ>)を感知すると自動的に作動し、電気回路をONにする。エレベーターなどの制御回路と組み合わせれば、地震発生時に自動的に運転停止や警報などの制御ができる。2008(同20)年にエレベーターへの地震感知器設置が義務付けられたことにより販売台数が急増、13(同25)年3月末で10万台を突破した。特にP波の地震感知器は国内シェア約70%を誇る。地震感知器は縦揺れ(P波)検出用、水平全方向からの横揺れ(S波)検出用など、顧客に要求に応じた柔軟なカスタマイズができる。P波用P波(本震が来る前の初期微動)を検出するS波用S波(破壊力のある2次波<本震>)を検出。水平方向2軸をベクトル合成して加速度を演算するPS波用P波とS波を検出。S波は水平方向2軸をベクトル合成して加速度を演算する131