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概要

NaigaiNenshi

第4章:新時代への挑戦[1983-2013]412)年に始めた。認証取得には多額の費用を要するため、ISO導入のメリットを明確にし、理解した上で進めることが重要であった。導入のメリットとしては、1お客様の満足度が向上する2ビジネスチャンスの拡大、売上増加につながる3イメージアップ、信用度が向上する4社内の意思疎通が良くなる5過去の記録がすぐに取り出せるようになる6組織が活性化される7間接部門が原因のトラブルが少なくなる、ということを確認した。キックオフまでにISO事務局を設置、専門担当者を配置し、ISOで要求されている規格などを勉強し、他社の事例を参考に独自に構築していった。その間、ISO9001登録範囲の部署に対し、教育を計画的に実施し必要な規定・要領などを作成していった。そして01(同13)年8月3日、各部署の協力と理解により認証取得を果たした。ISO9001を経営手法の一つとして定着させ、経営目標を達成するための道具として使い込んでいくことが大切となる。年2回外部の第三者審査機関の審査を受け、マネジメントシステムが継続・維持され有効であるかの評価がなされ、改善点を明確にして、その改善策を立て目標達成を目指していった。また、内部監査員を育成強化するため、外部講師を年1回招き、内部監査員の力量アップISO9001と14001の認証登録証明書を実施している。ISO14001を取得当社では協力会社と共に、地球環境への取り組みが経営上重要な課題と考え、かねて省エネ、廃棄物削減、騒音防止をはじめ水質汚濁防止や大気汚染防止などに取り組んできた。地球温暖化防止のため、1997(平成9)年12月京都で開催された気候変動枠組み条約、いわゆる「京都議定書」が採択され、今まで以上に企業の努力が必要となってきた。京都議定書が目指す地球温暖化防止等の目標を達成するためには環境マネジメントシステムであるISO14001の導入が必要と考え、2002(同14)年にISO14001の認証取得を目指した。明石本社工場の各部署に環境管理推進委員を選定し、この委員を中心に組織全体が円滑に機能するよう進めていった。全体の環境保全活動をコントロールするため、環境委員会を設置し、毎月の環境保全活動を報告し経営に役立てるよう進めた。環境管理推進委員に対しては、教育・研修および外部研修などに積極的に参加させ、力量の向上を目指した。全従業員に環境保全の重要性を理解してもらうため、冊子「環境通信」を毎月発行し、環境用語や環境情報、環境に関わる基本的な知識を発信した。その結果、03(同15)年5月、外部の第三者機関の審査を受け認証を取得した。ISO14001導入のメリットとしては、1環境問題は重要な経営課題の一つであり地域社会に貢献できる2企業としての社会的責任が果たせる3取引先からの要求に応えられる4コストの削減ができ利益に結び付く5企業イメージアップにつながる6売上高に貢献できる7新製品開発に結び付く8良品率が向上する、といったことが考105