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概要

NaigaiNenshi

第4章:新時代への挑戦[1983-2013]4円に設定した。らく楽マットの特徴は、滑走防止、転倒の衝撃の緩和、損傷の拡大防止、クッション効果、表面突起による指圧マッサージ効果、褥瘡防止、耐久性、衛生性、保温性、軽便性、加工性、畳に比べて大きな経済的効果などを付加しており、酪農業において起立困難、起立不能を伴う患畜の事故防止に寄与し、酪農経営環境の改善に画期的な貢献ができた。市場での評価内容は「畜舎での飼養環境に最も適しており、全ての事故の未然防止に役立つ」というもので、酪農家や酪農関係者からは好評を得た。しかし、酪農業の経営環境の悪化が続き、販売価格が高額であることも起因して、マットの普及は非常に厳しいものだった。畜舎飼養環境改善のため、97(同9)年3月には厚さ33mm、重量14.0kg、販売価格1セット4万8,000円の廉価マットを開発・販売したが、酪農業の経営環境は悪化の状態が続き、マットを購入して畜舎の改善対応ができにくくなり、生産販売を見直す状況となった。らく楽マットは98(同10)年に、そして一世を風靡したジエンマットは2005(同17)年5月に生産販売を中止し、40年以上続いたマット事業に終止符を打った。阪神・淡路大震災による影響1995(平成7)年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が兵庫県南部地域を襲った。マグニチュード7.3、震源の深さ16キロの直下型地震で神戸市を中心に甚大な被害が生じた。この緊急事態に、当社は全従業員と家族の安否確認を最優先に行動した。岡崎社長の指示により管理本部に緊急事態対策室を設け、各部門で地震による被害とその影響の正確な情報収集、取引先への説明などを進めた。震災当日から5営業日の主な活動の記録は次の通り。1月17日(火)[明石本社工場]工場施設、機械設備、製品、エネルギー関連などの被害は軽微。タイヤチューブ加硫ラインの蛍光灯が落下したのが一番大きな被害だった。従業員293人のうち出勤したのは112人。役員と労働組合幹部は今後の対応を協議し、その日は臨時休業とすることに決めた。[神戸営業部]新和ビルの建物の被害は比較的軽かったが、事務所内は書棚や机が倒れ、床には足の踏み場もないほど震災当日の自動車タイヤ用チューブ工場101