ブックタイトルNaigaiNenshi

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概要

NaigaiNenshi

だった。内容は全ニューモード加工工場を回り、現在の高齢化状況、従業員の確保や加工技術の問題、工場の存続の問題などを調査し、一体品に仕様変更した場合の当社の利益、加工費の値下げ、外注工場の利益、射出モールドの新調費用、アッパーの輸送問題、営業部との関連など諸問題をまとめたものであった。この提案を受け、成型加工の難しかったニューモードとスクールモードを一体品へと仕様変更した。営業部から「履けば足にぴったりとフィットする現在のセパレート仕様と同じ出来上がりにするように」との要望を受け、製造部隊は正規の製品を作り、それにぴったりの木型を作製することから取り掛かった。次に射出塩ビの平均収縮率を計算し、射出モールド用の寸法を割り出した。モールド加工所にさまざまな条件を提示し、何回ものテストを繰り返して従来と同じ履き心地の製品が出来上がった。酪農家向けに家畜用マットが好評当社は早くから酪農家向け家畜用マットを供給していた。1966(昭和41)年当時、理想的な合成ゴムであるジエンラバーを使用して、当社が開発した独立気泡スポンジゴムをソリッドゴムで覆い、保温性、耐水性、耐久性などに優れた衛生的かつ経済的な「ジエンマット」を開発し、翌67(同42)年に発売した。81(同56)年10月にはソリッドゴム一体の「ブラックマット」も開発し、酪農市場に供給していた。両製品とも、滑走防止、損傷防止、保温などに使用していた畳に比べて軽便であり、衛生面で優れているため酪農事業経営に貢献した。94(平成6)年2月には、滋賀県農業共済組合連合会からの強い要望があり、ジエンマットの製法技術を活用してソリッドゴム上部に突起を施し、中心部には独立気泡スポンジゴム、底部にEVAスポンジゴムを接合させた畜舎用治療マット「らく楽マット」を考案し開発に取り組んだ。95(同7)年2月、同連合会と共に滋賀県内および全国の農業共済組合連合会の獣医、各所轄内の酪農牧場の意見と評価事項を入手し、マット開発生産の参考意見、要望事項を反映させた待望のマットがようやく完成した。マットの製法特許申請は滋賀県との共同出願として、製造元は当社、発売元は株式会社共済薬事ほかとし、販売流通の特別強化体制を編成して、各々が全力を挙げて拡販に注力した。当社内の製品規格および設備標準は、95(同7)年11月に設定し、生産体制を整え、マットのサイズは1,400mm幅×1,800mm、長さ(900×2枚)×48mm、厚さ19mm(上部突起付きソリッドゴム+独立気泡体スポンジゴム/9.0kg+29mm、下部床材EVAスポンジゴム/9.5kg)、総重量は18.5kg、販売価格は1セット6万らく楽マットらく楽マットの使用例100