ブックタイトルNaigaiNenshi

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概要

NaigaiNenshi

第4章:新時代への挑戦[1983-2013]4工コンベヤー、自動バフ機、横軸グラインダー、自動糊付け機、その他の設備工具の手配も完了し、引き続き現地での指導を行った。このプロジェクトの結成により、ニューモードの生産コストは大幅に削減できた。日本からニューモードの作業指導のためマニラへ出張した者がエピソードを語った。「休憩時間になると現地作業員と身振り手振りで雑談した。ある時『ゆで卵を食べるか』と言われ『食べる』と答えると1つくれた。食べようとして殻を割ってみると、中から毛の生えたヒヨコが出てきた。驚いて『鳥になっている』と言うと『そうだよ』と言う。これは『バルーン』と言い、アヒルの卵を孵化寸前まで温め、それをゆでたものだそうでフィリピンでは当たり前の食べ物らしい。おいしいというのだが、食べられなかった。それでみんなが大笑いをしていっぺんにコミュニケーションが深まった」原子力モードの生産を開始1992(平成4)年、「原子力モード」の生産・販売を開始した。形態はスリッパであるが、甲被と中底に鮮やかな黄色のビニールを使用した。ただし甲被には赤い大きな原子力マークを印刷している。受注先の要望を取り入れ、ビニール、底の素材、サイズ等希望に応じて特注で加工し、今なお継続して生産をしている。創業80周年記念式典を開催1993(平成5)年7月1日、本社で80周年記念式典を行った。時節柄、派手な催しにはしなかった。永年勤続者表彰を行い、全従業員に記念品を贈った。また、翌2日には社長の岡崎藤雄が明石市長を訪ね、明石市福祉協議会に100万円を寄付した。同年5月に営業本部が神戸・元町の新和ビル7階に移転。8月には名古屋営業所が文栄ビルに移った。また、前年には東京支店を東京営業所に改組した。80周年を機に「中期経営計画」を策定し、「ATTACK100.V80」で掲げた目標に向け、全従業員が挑戦した。士気は大いに上がり、業績も好調に推移していった。バブル崩壊以降、企業全般に業績は低迷したが、当社は売り上げこそ漸減傾向にあったものの、経常損益で赤字を出すことは一度もない堅実経営を続けた。進化し続けるニューモード1994(平成6)年、ニューモード、スクールモードのバンドと中底が一体になった商品を開発した。これは創意くふう提案として提出されたもの創業80周年を迎え、社長の岡崎藤雄は従業員に経営方針を述べた岡田進裕明石市長に100万円の目録を渡す社長の岡崎藤雄99